日本人のルーツ倭韓 目次
まえがき
序 章 半分中国人の倭王の国
七世紀初めの俀国/倭の五王と天皇の関係/
倭王武は入墨をしていたか/倭国の兵站はどうなっていたのか/
開府儀同三司?
第一章 三韓(馬韓・辰韓・弁韓)と倭韓
倭人の発見/最南端の国、奴国/
なぜ洛東江沿いの国に着くのか/柏手をうつ倭人と跪く倭人/
倭国王と倭の女王の書き分け/女王国と倭国の献上品のレベルの差/
弥生時代の絹の生産地は北部九州だけ/倭錦の生産地はどこか/
一大率の目は節穴か
第二章 邪馬台国をめぐる陳寿の暗闘
倭王になぜ名前がないのか/陳寿の二心/
陳寿の仕掛けは恐るべし/武帝を司馬炎と呼び捨て/
『三国志』が完成した年
付 短里説がはらむ問題/短里では戦場に届かない
第三章 『三国遺事』に現れた倭国の位置
『三国遺事』が採録した事件/『三国史記』の改変の跡/
高句麗からの脱出/忠臣堤上の死/
倭国の使臣葛那古に冗談は通じない/人の足と馬の足の差/
生死を分ける四時間の距離/新羅国境まで徒歩二○時間の倭王の都/
倭国の国境に現れた高句麗兵
第四章 広開土王碑に現れた倭
五世紀の現代史/日本のスパイは碑面の改竄をしたか/
碑文が主張している歴史は事実か/百済への侵略戦争/
阿利水を渡る/百済を討伐する理由/
倭国が百済、新羅を臣民にした事実はない/五万の高句麗軍が戦う敵/
男居城はどこにあったのか/西暦四○○年の新羅の勢力範囲/
記録すべき戦果なし/倭軍の帯方地方への反撃/
倭軍との決戦/倭国との和平協定
第五章 倭の五王は果して天皇であったのか
語呂合わせで歴史を読む/書籍を買いあさる遣唐使/
五王と天皇の政治組織の差/余りにも早すぎる文字の使用/
秦韓慕韓の実在の可能性/一二人の将軍のひとりが加羅国王/
『宋書』に架空の地名は存在しない/書かれざる倭王の系譜/
倭王の支配領域と天皇の支配領域/馬韓の前方後円墳
第六章 五三一年、倭韓の滅亡
『南史』の倭国と『北史』の俀国/『百済本記』『百済記』の性格/
任那日本府と大和朝廷の冷たい関係/『日本書紀』の編者の留保つきの引用/
混血の政治家たち/金官国王一家の投降と倭王一家の滅亡/
在韓倭人たちの日本亡命/倭王一族の亡命の軌跡/
系譜が明かす複数の王統/石上神宮神職系譜の危険な主張/
蘇我氏は渡来人か/後宮に六、七百人の侍女をもつ中年男/
俀王と天皇の関係/弱小旧家から大王へ
あとがき
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